社長の言葉
「消費者の方に喜んで頂きたい」を念頭に有機栽培を開始しました。
弊社は昭和27年創業、私 新家春輝(しんけはるき)が三代目となりました。
兵庫県淡路島にて、JAさんと同じ様な立場で玉葱を中心とした卸売業を営んでおります。
私は「淡路島の玉葱を守ろう」をスローガンとしておりそのスローガンの下、弊社ではまず「消費者を裏切らない・喜んで頂きたい」そして何より「弊社の玉ねぎのファンになって頂きたい」を一番大切に考えております。
弊社はその思いを、取引先である淡路島の約120件の生産者と共有する為に平成13年より自社栽培を開始し生産者の仲間入りをしました。
自社栽培を始めて2年目、「淡路島で玉葱の有機栽培は絶対に無理だ」と生産者の方に言われながらも「消費者の方に喜んで頂きたい」を念頭に有機栽培を開始致しました。
有機栽培開始5年目には、3L級の大玉まで収穫できるようになりました。
慣行栽培を行っている生産者の方々に、より安全で美味しい玉葱ができる栽培方法に取組んで欲しいと思い、弊社の有機玉葱を美味しく栽培する技術の一部を教え、できたのが、平成15年より販売しております弊社オリジナルブランドの『あまたまちゃん』です。
「あまたまちゃん」は慣行栽培ですが、弊社指定の栽培方法で栽培をしていただき入荷時に抜き打ち検査を行い、糖度が9度以上で「あまたまちゃん」として出荷しております。
平成25年度産の最高値は15.7度でした。
そして平成20産より「あまたまちゃん」ブランドから弊社を含め19件の生産者により『あまたまちゃん特別栽培』が出荷されました。
淡路島ではまだまだ有機栽培は普及しておらず、弊社が中心となってと取り組んでいる状況で淡路島産の有機玉葱の7割強を弊社が栽培していると聞いています。また、有機栽培の次のステップとして自然栽培への取り組みも初めております。
生産者の方々が栽培した全ての玉葱が出荷できる物でなく、サイズなどで出荷できない玉葱を利用し加工商品作りにも力を入れていっています。
弊社は流通業者として、頑張って取り組んでいる生産者の方々が安定した生活を送れるように商品開発、販売努力をし、若い生産者を増やし美味しくて人にも環境にも優しい栽培を日々追及していき淡路島の玉葱を守っていきたいと考えています。
今後への思い
2000年頃から輸入農産物の残留農薬問題、国内での無登録農薬使用や禁止された食品添加物の使用問題、さらには食品の偽装表示等が相次いだことを機に、現在「食の安全」に対する消費者の関心は非常に高いものとなっています。
また国連の持続可能な開発目標(SDGs)への関心の高まり等社会的要請も安全や環境を重視した消費者ニーズに応える後押しをしています。
私たち新家青果では2010年にいち早く「GLOBALG.A.P認定」を取得して以降さらに高いレベルでの安心と安全にこだわった生産により「日本一美味しい淡路産玉葱」を消費者・お取引先様にお届けできるよう取り組んでいます。
代表取締役 新家 春輝